ビル管理会社

【近鉄ビルサービスを徹底調査】ビル管理12年の筆者が優良企業か見極める!

ビルや施設の管理会社に満足していますか?

  • 省エネだけでなく、ビル環境についてもっと詳しい管理をしてくれないかな……。
  • BCP対応など、有事の際の見本を示してくれると嬉しいのだけど。

このような、ご自分の物件を管理する会社に対して、不満をお持ちの方に向けての記事となります。

物件の価値は資産の価値、物件価値が向上すれば、オーナーの方の収入が上がることにつながります。

そのためにも、管理会社選びはとても重要です。

少しでも違和感があれば、管理会社の変更を選択肢に入れることを検討してください。

タイトルのとおり、この記事は近鉄ビルサービスについてお伝えしていきます。

結論からいえば、近鉄ビルサービスは優良会社になります。

ビルメンテナンス会社に12年いた筆者が、実務経験をもとに、近鉄ビルサービスの良さを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

1 近鉄ビルサービスについて  

https://www.kintetsu-bs.co.jp/

近鉄ビルサービスについて、実績や人材の育成について解説していきます。

1.1  実績など

1972年設立、本社は大阪。

設備、警備、清掃衛生、建築施工をメインとする、総合ビルマネジメント企業です。

有名複合ビルをはじめ、ホテル、テーマパーク、研究施設、スポーツ施設など様々な施設を管理している実績があります。

また、資格についてですが、ビル管理会社はバランスよく資格保持者がいないといけません。

その資格が無いとできない業務や、品質維持向上のため必要不可欠だからです。

例えば、

  • 電気主任技術者
  • 警備員指導教育責任者
  • ビルクリーニング技能士

などです。

電気主任技術者は、年に1度、ビルを停電状態にして点検をする際には、確認者として、いなければなりません。

警備員指導教育責任者は、定期的に警備員を指導教育するときに必要不可欠です。

また、ビルクリーニング技能士は、ビルの清掃技術の質を高めるのになくてはならない資格です。

このような資格をバランス良く取得している近鉄ビルサービスは、品質にも期待できることになります。

1.2 人材育成

近鉄ビルサービスは、各分野の教育専門部署によるシミュレーション訓練をメインに、知識や技術の習得、登録制度などに定める選任技術者などを多数養成し、人材育成に注力しています。

  • 室内空気中の化学物質測定などの環境計量
  • 土壌・水質分析等の診断業務

以上の他に、設備専門教育や警備教育、清掃教育など各分野に渡り教育育成に励んでいます。

また、よりサービス的観点が求められる現代のビル管理業界において、基本は人材という考えを持ち、マナー研修などの育成を通じて思いやりをサービスにするべく、人材教育を推進しています。

2 近鉄ビルサービスの特徴を紹介!

次に近鉄ビルサービスの業務の中で、いくつかピックアップして紹介します。

2.1 設備管理

近鉄ビルサービスの設備管理では、PDCAサイクルを実施することで、品質の維持向上につなげています。

PDCAサイクルとは、計画をし、実行したあとで評価、改善を繰り返すサイクルのことですが、運転や点検、記録、分析などを通し、設備機器の本来の性能を発揮できるよう促します。

また、近鉄ビルサービスでは、カスタマーズセンターという24時間365日対応のサービスを行っており、これは緊急事態発生時の対応サービス。

人身の危険をはじめとする様々なケースに、迅速に対応するためです。

高度な教育を受けた専門スタッフが一時対応を行います。

また、設備のリスク低減には、予防保全をベースにした管理を行うことで付加価値のサービスを提供しています。

設備機器の故障や事故などのリスクを抑えるため、安全第一の考えを基に、適正な運転管理を実行し、経済的、効率的なサービスにつなげる。

そのうえで、日常の設備管理とデータ分析から、お客様ニーズを提案しています。

さらに、BCPの支援活動も重視。

BCP対策というのは、地震などの自然災害や事故、停電などの緊急事態のために取る対策で、被害を最小限に抑えて、企業運営を滞らせないための行動指針です。

近鉄ビルサービスでは防災計画を基に、オーナーの方など、お客様の安全を守る防護活動などを支援しています。

想定される災害リスクの低減と二次災害の防止に努めるために他なりません。

具体的には、

  • 災害の情報入手。
  • 被害の予測。
  • 避難経路の確認。
  • 通信手段。
  • 設備機器等の復旧マニュアル。
  • 防災訓練。

などの項目です。

防災訓練の支援の他、災害時に設備機器をいち早く復旧することが、人命を守ることにもつながります。

非常に重要な危機管理が徹底している、信頼のおける業務体制です。

2.2 清掃衛生

清掃衛生分野では、ビルクリーニングの知識や技術を活かし、作業計画に沿った予防メンテナンスを実行します。

複雑化するビルの床材質やデザインなどを、汚れのパターンや周期を見越した上で対処。

また、ホテル清掃におけるルームメイキングでは、最高のホスピタリティを実現するため、清掃スタッフもホテルスタッフの一員という認識で、客室清掃を行っています。

2.3 水質検査

近鉄ビルサービスでは、水質検査を行っています。

お客様の室内を清潔な状態で提供するためで、具体的な業務としては、

  • 空気環境測定。
  • 飲料水水質検査。
  • 空調用水の水質分析。

などになります。

ビル空間のほこりや汚れ、空気中の化学物質などの室内空気環境を悪化させる原因を測定し、専門的で適正な衛生処理を実施します。

3 近鉄ビルサービスに依頼するメリットを解説!

続いて、近鉄ビルサービスのメリットを解説していきます。

良い管理会社の選び方は様々ですが、元ビルメンの筆者は以下に注目します。

  • 省エネだけでなく、建物全体の環境やコストを考えられているか。
  • テナント誘致ができるか。

これらを推進している会社は、ビル管理会社として、時代のニーズに適した取り組みを行っていると、考えられます。

3.1 省エネ・環境整備

今後、さらに高まる省エネや建物のコストに対して、近鉄ビルサービスではエネルギーマネジメントの提案をしています。

まず、省エネルギー総合提案では、エネルギーデータの分析、評価、契約種別の見直しを行い、設備の費用、耐久性などを考慮した省エネ対策を提案。

省エネ目標へ運転管理方法の改善を行います。

近鉄ビルサービスでは、省エネルギー装置も取り扱っているため、早急な対応が期待できます。

また、環境マネジメントでは、環境負荷軽減による循環型社会形成に寄与しています。

  • 大気汚染防止
  • 水質汚濁防止
  • PRTR(特定化学物質の排出管理)

など、環境法の規制に注意したマネジメントを実施、排水などの分析評価を行います。

具体的には、

  • 室内空気中のホルムアルデヒドの測定。
  • 水環境負荷に影響がある排水の環境カウンセリングの実施。
  • 飲料水、空調水などのレジオネラ菌の調査。

などを調査分析しています。

外部に委託する会社も多いと思いますが、エネルギー管理や環境に比重を置いた業務というのは、ともすれば注力されないことも珍しくありません。

今のビル管理業界は、設備、警備、清掃がしっかりしていれば良い、という時代ではありませんので、オーナーの方のコスト面や執務環境を考慮して提案できることが当然だと言えます。

3.2 リーシングマネジメント

リーシングマネジメントというのは、オーナー方の立場でテナントの募集や入居交渉、契約業務などの管理業務を行うことを言います。

近鉄ビルサービスは、幅広いネットワークと組織力を活かした情報収集力で、オーナーの方のニーズに合った活動をしています。

具体的には、

  • マーケットリサーチによる物件特性の把握。
  • DM発送。
  • 周辺ビル訪問。
  • 提携先の大手仲介会社には、物件内覧会などで連携。

以上の業務を行い、テナント獲得に努めています。

ビルの管理だけでなく、テナント誘致まで任せられるのは、会社のカバー力があるからこそ。

新規のテナントの誘致の際は、そのビルなどに合った会社を選ぶようにするなど、臨機応援な対応にも期待できます。

3.3 設備情報管理

建物や設備の総合的な情報を管理して、データ活用の上、付加価値の高い情報サービスを実施しています。

具体的には、

  • 管理レポート
  • 長期修繕計画の作成

などです。

長期修繕計画というのは、施設を長期間健全な状態で運用していくため、適正なタイミングで修繕実施する計画を立てることです。

近鉄ビルサービスでは、修繕時期や費用面などに対して、信頼性の高い策定が目指せます。

例えば、

  • ライフサイクルコスト低減の設備維持管理。
  • 整合性のある建築や設備の長期修繕。

その他、近鉄ビルサービス独自のデータベースにて、分析や調査結果を管理。

オーナーの方への総合的なサポートを行います。

まとめ

施設は大きな資産になります。

もし、今現在の管理会社に満足していないのなら、会社を変えるだけで、収益が高まる可能性が大いにあります。

資産価値向上のため、実績や取り組み力のある管理会社を選びましょう。

この記事が、大事な資産を活用する一助になれば幸いです。